公益財団法人日本ビフィズス菌センター/腸内細菌学会 Japan Bifidus Foundation(JBF)/Intestinal Microbiology

腸内細菌学会


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第8回腸内細菌学会

終了いたしました。多数のご参加ありがとうございました。

日時 平成16年6月3日(木)・4日(金)
会場 東京大学農学部構内弥生講堂「一条ホール」
東京都文京区弥生1-1-1 電話03-5841-8205(直)
会長 伊藤喜久治(東京大学大学院農学生命科学研究科)
参加費
  • 会員:7,000円
  • 一般:8,000円
  • 学生:2,000円
  • (予稿集会員無料配布、当日別売 1,000円)

学会スケジュール(予定)

第1日 6月3日(木)

開会の辞 伊藤喜久治(大会長・東京大学大学院)
一般演題(11:00 ~ 15:00)

 

司会 檀原宏文(北里大学)

11:00 ~ 11:15 多重染色FISH法を用いたプレバイオティクスのビフィズス菌増加作用の解析
(Multi-color FISH Analysis of Prebiotic Effects of Transgalactosylated Oligosaccharides on the Population Level of Intestinal Bifidobacteria)
○松本一政、高田敏彦、野本康二、松本圭介(ヤクルト中央研究所)
11:15 ~ 11:30 Bifidobacterium longum BB536 特異的検出プライマーを用いた検出及び定量法の開発
(Development of Detection and Quantative Methods for Bifidobacterium longum BB536 Using Specific PCR Primer)
○難波和美、旗野美智子、篠田一三、石橋憲雄、田村吉隆(森永乳業・栄養科学研究所)
11:30 ~ 11:45 ヒト腸内フローラ最優勢菌種の定量的PCR解析
(Real-time PCR Analysis of Predominant Bacteria in Human Intestinal Microflora)
○松木隆広、藤本淳治、渡辺幸一、田中隆一郎 (ヤクルト中央研究所)
 

司会 高野俊明(カルピス株式会社)

11:45 ~ 12:00 Bifidobacterium adolescentis ATCC 15703 のプロテオーム解析
(Proteome Analysis of Bifidobacterium adolescentis ATCC 15703)
○井上貴道1、永野さおり1、熊崎光助1、平井さやか1、鈴木徹1、田中香お里2、渡邊邦友2
(1岐阜大学生命科学総合実験センターゲノム研究分野、2岐阜大学生命科学総合実験センター嫌気性菌実験分野
12:00 ~ 12:25 乳児期における栄養法と2歳までの腸内細菌叢についての検討
(Intestinal Microflora from Birth to 2 Years of Age and Feeding Pattern in Infancy; a Prospective Study)
○鈴木修一1、下条直樹1、田尻義人2、久米村恵2、河野陽一1
(1千葉大学大学院医学研究院小児病態学、2大塚製薬株式会社大津栄養製品研究所
12:25 ~ 13:25 休憩
 

司会 平山和宏(東京大学大学院)

13:15 ~ 13:30 健常人の糞便中におけるβ―グルコシターゼ活性の分布およびその性質の検討
(Characterization of Fecal β-glucosidases in Healthy Volunteers)
○村島弘一郎、遠藤裕也、大原浩樹、深澤朝幸、野尻宙平、窪田英俊、河野敏明
(明治製菓(株) ヘルス・バイオ研究所
13:30 ~ 13:45 ヒト糞便からのエストロゲン分解放線菌株の単離及び同定
(Characterization of a Estrogen-Degrading Actinomycete Isolated from a Human Stool Sample)
○柴田悟、植田徹、松本聰(秋田県立大学 生物資源科学部 生物環境科学科)
13:45 ~ 14:00 大腸菌による好気的および嫌気的条件での胆汁酸変換(II)
(Aerobic and Anaerobic Biotransformation of Bile Acids by Escherichia coli (II))
○小倉嘉夫、山家誠夫、山田一夫、内田清久(鳥取大学医学部統合分子医化学分野)

ビフィズス菌・乳酸菌関連機器が出展される他、乳酸菌飲料のサービスがございます。

 

司会 佐々木隆(明治乳業株式会社)

14:00 ~ 14:15 ヒト腸管上皮細胞による細菌種に依存したサイトカイン遺伝子の差分発現
(Differential Expression of Cytokine Genes by Human Intestinal Epithelial Cell in Response to Various Bacteria)
○古賀隆一((独)産業技術総合研究所・生物機能工学研究部門)
14:15 ~ 14:30 フラクトオリゴ糖摂取によるマウス回腸における遺伝子発現調節
(Modulation of Gene Expression in Ileum of Mice by administration of Fructooligosaccharides)
○深澤朝幸1、村島弘一郎1、松本一朗2、大原浩樹1、野尻宙平1、窪田英俊1、河野敏明1、阿部啓子2
(1明治製菓ヘルス・バイオ研、2東大院農生科・応生化)
 

司会 五十君靜信(国立医薬品食品衛生研究所)

14:30 ~ 14:45 BacteroidesおよびLactobacillusの定着が正常時及び病態時のマウス腸粘膜免疫応答に与える影響について
(Effect of Bacteroides and Lactobacillus on Mucosal Immune Responses in Mice under Physiological- or Diseased-Condition)
○松本 敏1、今岡明美1、原 妙子1、光山慶一2、瀬戸山裕美1、島龍一郎1、伊藤喜久治3、梅崎良則1
(1(株)ヤクルト本社中央研究所、2久留米大学医学部第2内科、3東京大学農学生命研)
14:45 ~ 15:00 Bifidobacterium bifidum G9-1投与が肥満・2型糖尿病KK-Ayマウスの血糖に及ぼす影響
(Effects of Bifidobacterium bifidum G9-1 on Plasma Glucose Level of Obese Diabetic KK-Ay Mice)
○大野裕史、石原陽子、荒井輝彦、大串 英、鹿田幸治、山村秀樹
(ビオフェルミン製薬株式会社研究部)
15:00 ~ 15:10 JBF研究奨励賞 授賞式
光岡知足(ビフィズス菌センター理事長)
 

司会:岡村 登(奨励賞選考委員長)

15:10 ~ 15:35 受賞講演I
「Lactobacillus helveticus発酵乳の血圧降下ペプチドに関する研究」
(Studies on Anti-Hypertensive Peptides in Milk Fermented with Lactobacillus Helveticus)
中村康則(カルピス株式会社商品開発研究所)
15:35 ~ 16:00 受賞講演II
「乳酸菌のアレルギー抑制作用に関する研究」
(Studies on Anti-Allergic Activity of Lactic Acid Bacteria)
志田 寛(株式会社ヤクルト本社中央研究所
16:00 ~ 16:10 休憩
 

司会 伊藤喜久治(東京大学大学院)

16:10 ~ 17:00 特別講演I
『In vitro techniques and ex vivo systems for studying the metabolism of intestinal bacteria』
(腸内細菌の代謝研究用in vitroシステム
Koen Venema(TNO Nutrition & Food Research, The Netherlands)
大腸はヒトや動物の健康に深く関わっており、そこに生息する腸内細菌の代謝は宿主の生理状態、病態に大きく影響する。TNOでは腸内細菌の代謝活性を研究するためのin vitroモデル(TIM-2)を開発した。
このシステムは単に腸内のシュミレーションばかりでなく、in vivoよりも優れた点も多く見られる。今回は、TIM-2を用いたprebioticsの腸内代謝への影響、Clostridium difficileの感染における毒素の代謝、栄養と健康の面からmetabolic fingerprintingの成績について発表する。さらに、TIM-2とin vitroの細胞培養の組み合わせによる腸管の健康の新しいバイオマーカーについて紹介する。
17:00 ~ 懇親会

第2日 6月4日(金)

シンポジウム(9:15 ~ 14:30)
腸内代謝と腸管運動を考える
New Aspects of the Metabolism of Intestinal Bacteria and the Motility of the Intestinal Tracts

 

総合司会 伊藤喜久治(東京大学大学院)
末松 誠(慶応義塾大学)

9:15 ~ 9:30 シンポジウム企画にあたって
伊藤喜久治(大会長・東京大学大学院)
9:30 ~ 10:00 「大豆イソフラボン類の代謝と腸内フローラ」
(Metabolism of Soy Isoflavones by Intestinal Flora)

平山和宏(東京大学大学院農学生命科学研究科獣医公衆衛生学教室)
大豆に含まれるイソフラボン類は植物エストロゲンとも呼ばれ、骨粗しょう症や高コレステロール血症、発癌などを抑制する効果がある物質として近年注目されている。大豆イソフラボン類は生体内でいくつかの物質に代謝され、主要な大豆イソフラボンの一つであるダイゼインは非常に強いエストロゲン様作用を持つイコールへと代謝される。しかし、大豆食品摂取後のイコール産生には大きな個人差があり、6-7割の人では検出されないという報告もある。この個人差は大豆食品を摂取した際に受けることのできる保健効果の違いにもつながると考えられており、イコールを産生できるかどうかはその人の持つ腸内菌叢の構成や代謝活性の違いによるものと考えられている。
10:00 ~ 10:30 『糖の腸内代謝と腸内フローラ』
(Bacterial Carbohydrate Fermentation in Intestine)

渡部恂子(カルピス株式会社基盤技術研究所)
ヒトの腸内の多種多様の細菌はヒトの消化酵素では消化されない食物成分、主に糖質を主要なエネルギー源にしている。ヒトと腸内細菌とのかかわりは100万年以上におよび、その間ヒトの腸内で優勢を占めることのできた細菌は腸内の嫌気的条件に適応し、食物残さを良く利用できた細菌類である。大腸内の細菌の糖代謝産物である短鎖有機酸(乳酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸等)は大腸内のpHを低下させ、大腸内の細菌の有害な酵素活性を抑制する。腸内菌叢の違いによる糖代謝物や腐敗物質の産生の差異についても言及したい。
10:30 ~ 11:00 『Gas Biology: ガス分子による生体制御学から見た消化器病態』
(Gas biology in Hepato-Intestinal System Under Health and Disease Conditions)

末松誠(慶應義塾大学医学部医化学教室)
ガス状メディエータは生体内で生成される低分子で細胞膜を他の物質に比べて容易に通過して蛋白質をはじめとする生体高分子の「隙間」に入り込み、部位特異的に結合してその機能を調節する作用を持つ分子群である。このような分子群の代表として分子状酸素や一酸化窒素(NO)がある。我々の教室ではheme oxygenase(HO)から生成される一酸化炭素(CO)が肝臓の類洞血管を恒常的に弛緩させ、この臓器に低い血管抵抗を保障することで血流維持作用をもたらすことを示し、内因性のCOが血管機能制御に関与する最初の証明を提示した。CO、NO はともにヘム酵素に結合するものの、その結果生じるphenotypeはガスリガンドの結合がもたらす構造変化が異なるために大きく異なる。ガス分子による制御学=Gas Biologyは、宿主と寄生体の共生関係を論ずる上で重要な生物学的切り口となる可能性が あり、その研究展開を概説し、消化管病態の理解の一助としたい。
11:00 ~ 11:30 『腸管細胞増殖と腸内フローラ』
(Intesitinal Cell Proliferation and Microflora)

佐々木雅也(滋賀医科大学消化器内科)
食物繊維のペクチンによる研究では、小腸、大腸の粘膜増殖作用が認められ、これには盲腸、大腸において発酵により産生される短鎖脂肪酸とglucagon-like peptideII(GLP-II)の分泌が関与していると考えられ、腸内の細菌叢には大きな変化は認められなかった。次に、短鎖脂肪酸、特に酪酸の腸粘膜増殖作用による大腸炎の治療を試みた。DSS大腸炎のモデルにおいて、酪酸の注腸療法や酪酸菌Clostridium butyricum M 588の経口投与では、DSS大腸炎の治療効果が確認できた。これらは、今後、臨床応用への発展についても期待できると考えている。
11:30 ~ 13:00 休憩
13:00 ~ 13:30 『ストレスと腸内フローラ』
(Stress and Intestinal Microbiota)

須藤信行(九州大学大学院医学研究院医療経営・管理学)
従来の‘ストレスと腸内フローラ’に関する研究は、主として、ストレスが腸内フローラの構成にどのように影響しているかという方向(ストレス→腸内フローラ)からアプローチされてきた。一方、演者らの最近の研究により、腸内フローラが成長後のストレス応答に影響していること(腸内フローラ→ストレス)が明らかになりつつある。つまりストレスと腸内フローラとの関連は一方向性ではなく、双方向性に作用しているということになる。本シンポジウムでは、演者らのこれまでの研究結果をもとにストレスと腸内フローラの関連について述べたい。
13:30 ~ 14:00 『消化管運動機能障害における腸内フローラ/筋層免疫系の役割』
(Role of Intestinal Flora and Muscularis Inflammation in the Gut Dysmotility)

尾崎博(東京大学大学院農学生命科学研究科獣医薬理学教室)炎症性腸疾患では腸管運動機能障害がしばしば発現し、この機転が粘膜の炎症を悪化させることが問題となっている。本シンポジウムでは、筋層に存在する常在型マクロファージに焦点を当て、腸内フローラと筋層の炎症との関係について述べる。
14:00 ~ 14:30 『腸内容物の移動時間と食事性因子』
(Digesta Passage Time and Dietary Factors)

坂口英(岡山大学農学部応用動物機能学講座)腸内容物移動は食餌成分の種類(物理的性質や消化性)によって影響を受ける。腸内容物移動速度は大腸内での微生物発酵の程度や質(生成短鎖脂肪酸の量、組成)に影響する。今回は腸内容物移動に影響する食事性因子の特徴について大腸内代謝との関連を含めて考えてみたい。
14:30 ~ 15:00 休憩
 

司会 上野川修一(日本大学)

15:00 ~ 15:50 特別講演II
『プロバイオティックスを用いたアレルギー予防の試み』
(Is Probiotics Available for the Prevention of Allergic Disorders)

白川太郎(京都大学大学院医学研究科健康増進・行動学分野)
北欧諸国においてプロバイオティックスがアレルギー予防に有効であるとの報告があり、我々は熊本県小国町で日本人を対象とした独自の試験を実施している。本講演では、アレルギー疾患の予防になぜ、プロバイオティックスの投与が有効と考えられるか、どのような方法によりその妥当性を検討するかについて述べた後、実際の我々の試験の内容と講演時点での結果の一部を紹介して、会員の参考としたい。
 

司会 岡村 登(東京医科歯科大学)

15:55 ~ 16:45 特別講演III
『過敏性腸症候群と腸内環境』
(Intraluminal Environment and Irritable Bowel Syndrome)

福土 審(東北大学大学院医学系研究科人間行動学分野)
過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome: IBS)は罹患者が多く、患者のQuality of Lifeの著しい低下を招く21世紀の重要な消化器病である。最近、IBSの源流が粘膜炎症にあるという仮説が有力視されている。ここから、腸内細菌を含む腸内環境がIBSの病態形成に及ぼす機序が注目されている。講演ではIBSにおける腸内環境の位置づけについて最新の知見を論述する。
16:50 ~ 17:00 閉会の辞
桑田 有(明治乳業(株))

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