公益財団法人 腸内細菌学会/腸内細菌学会 Japan Bifidus Foundation(JBF)/Intestinal Microbiology

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    理事長メッセージ

    • 公益財団法人 腸内細菌学会理事長 大野 博司
    • 公益財団法人 腸内細菌学会
      理事長 大野 博司

    理事長就任のご挨拶

    2025年4月

    はじめに

    2024年6月に、清野宏前理事長から理事長職を引き継ぎましたので御挨拶申し上げます。

    本公益財団法人腸内細菌学会はその旧名称である「財団法人 日本ビフィズス菌センター」発足以来45年目を迎え、初代本間道理事長から数えて私で6代目となる歴史ある学会です。日本ビフィズス菌センターは、1971年にスタートした「ビフィズス菌腸内増殖に関する研究会」を母体として、1981年に「ビフィズス菌を中心とした腸内菌叢と宿主とのかかわりあいに関する先駆的、独創的な研究開発の推進のため情報資料の収集、提供並びに学会開催、学術誌発行などを行い、斯学の研究の進歩、普及を図り、もって我が国における学術の発展並びに人類の福祉に貢献する」ことを目的として発足しました。

    腸内細菌叢の研究は、特に次世代シークエンサーの開発とともに広く普及したメタゲノム解析もあり、今世紀に入り大きく花開きました。ビフィズス菌の重要性は論を待ちませんが、世界中で多種多様な研究者が多種多様な研究を展開し、現在も発展し続けております。このように、腸内細菌研究の裾野が拡がるとともに多様性も大きくなり続けていること、また、当財団の学術集会は「腸内細菌学会」であり、学術誌も「腸内細菌学雑誌」と財団法人の名称と異なるため紛らわしいこともあり、清野理事長の元に議論を尽くして、2019年に「腸内細菌学会」に改称されました。本財団の発足の経緯や歴史、またその事業内容は、財団のホームページに掲載されております中谷林太郎先生による「財団法人 日本ビフィズス菌センターの歩み − 設立25 周年を記念して」や、清野宏先生の「退任のご挨拶」に詳しく述べられていますので、そちらをご参照いただければ幸いです。

    清野前理事長の時代に、それまで制定されていなかった役員の任期制、定年制が導入されたこともあり、清野前理事長のみならず、長年学会運営に携わっていただいた神谷茂前副理事長、大草敏史・五十君静信両前常務理事も前後してご退任され、同時に同じく長らく当財団の運営を日々支えて頂いた石橋憲雄・梅﨑良則両総務主幹もご勇退されました。これに伴い、新副理事長は長谷耕二先生(慶應義塾大学)にお願いするとともに、常務理事には平山和宏先生に加え、岡田信彦・新藏礼子・高橋恭子各先生方にご就任いただきました。総務主幹にも、ちょっと前からお務めの指原紀宏先生に加え、川口靖・河合光久両先生にご就任いただきました。

    このように新たな執行部、さらには事務局の廣田隆・竹松志保両氏と力を合わせ、清野前理事長はじめ歴代の理事長、執行部の先生方が築き上げてきた伝統ある日本ビフィズス菌センター・腸内細菌学会をさらに発展させ、より良い学会にするべく微力ながら邁進してゆく所存ですので、学会員をはじめ学会関係者の皆様の温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。