おなかのビフィズス菌はどこから来るのですか？

自然分娩で生まれた赤ちゃんは、出産の際に、産道や肛門からお母さんのビフィズス菌を獲得します（母子伝播）。一方、帝王切開で生まれた赤ちゃんは、出生直後にビフィズス菌はいないものの、生後1カ月もすると自然分娩出生児と変わらない数のビフィズス菌がおなかにいることが分かっており、これらの菌がどこから来るのかについてはまだよく分かっていません。最新の研究により、一緒に入浴をすることでビフィズス菌が伝わることが報告されており、母子間に限らず家族間（父子間や兄弟・姉妹間）でビフィズス菌が伝播している可能性が示されています。
ビフィズス菌は酸素のある環境では増殖できない嫌気性細菌であり、どこにでもいる菌ではありません。そのため、おなかのビフィズス菌の起源については、まだ不明な点が多く、今後の研究により明らかにされることが期待されます。