公益財団法人日本ビフィズス菌センター/腸内細菌学会 Japan Bifidus Foundation(JBF)/Intestinal Microbiology

用語集


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ビフィズス菌増殖促進因子(bifidogenic growth stimulator:BGS)

スイスチーズ(エメンタールチーズ)のスターターとして古来より利用されてきたプロピオン酸菌(Propionibacterium freudenreichii)が産生するビフィズス菌に特異性を有する増殖促進物質(bifidogenic growth stimulator)。

本物質の化学構造は新規なキノン化合物(2-amino-3-carboxy-1,4-naphthoquinone)であり、極微量でビフィズス菌の増殖促進作用を有する。

本物質は、エメンタルチーズ中にも僅かに含まれているが、チーズスターター(プロピオン酸菌)のホエイ発酵物を何人かのヒトに一定期間(1~2週間)連続して食べてもらうと、糞便中のビフィズス菌数が増加すると同時に、腹部膨満等の不快な症状を伴わずに便秘傾向者の排便回数を増加させる作用を有することが分かった。

また、BGSは、オリゴ糖のようにビフィズス菌のエネルギー基質として作用するのではなく、炭水化物の代謝過程において生成するNADHを効率的にNADに再生する際の電子伝達メディエーターとして作用することが分かってきた。

我々人類の健康増進の手助けとなる機能性物質の存在がここにまたひとつ明らかとなったといえよう。

(依田伸生)