公益財団法人日本ビフィズス菌センター/腸内細菌学会 Japan Bifidus Foundation(JBF)/Intestinal Microbiology

用語集


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難消化性デキストリン(resistant maltodextrin)

難消化性デキストリン(Resistant Maltodextrin)はトウモロコシでん粉に微量の塩酸を加えて加熱し、α-アミラーゼおよびグルコアミラーゼで処理して得られた食物繊維画分を分取したもので、水溶性で低粘度の食物繊維である。甘味度は砂糖の1/10程度と低く、食物繊維部分1gあたりのエネルギー値は1kcalである。食物繊維としての特徴を持つことから第六の栄養素としての生体調節機能について研究が進められており、主に下記に挙げるような生理機能が確認されている。そのなかでも整腸作用、食後血糖および食後中性脂肪の上昇抑制に関しては特定保健用食品としての許可実績があり、約3割の特定保健用食品に関与成分として使用されている(2016年10月現在)。

難消化性デキストリンの生理作用

難消化性デキストリンは米国食品医薬品局(FDA)よりGRAS(Generally Recognized As Safe:一般に安全と認められる食品素材)に認定されており、FAO/WHO合同食品添加物専門委員会(JECFA)において一日摂取許容量を設定する必要がないとされている極めて安全な食品素材である。食物繊維素材としての用法に加え、マスキング効果などの物理的特徴を利用して広範囲の食品に用いられている。近年では健康志向の高まりから、炭水化物源との置き換えによる低糖質食品への応用にも用途が広がっている。日本国内だけでなくアジア、南北アメリカ、ヨーロッパの各国でも広範囲の食品に利用されており、経済発展に伴う食生活の変化による生活習慣病の発症予防にも注目されている。

(宮里祥子)