公益財団法人 腸内細菌学会/腸内細菌学会 Japan Bifidus Foundation(JBF)/Intestinal Microbiology

用語集


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出血性大腸炎(hemorrhagic colitis)

出血性大腸炎は抗生物質起因性大腸炎とされ、わが国では偽膜性腸炎より圧倒的に多いが、最近は少なくなっている。合成ペニシリンがおもな起因薬物であるが、セフェム系そのほか種々の抗菌薬が誘因となり、投与後数日で水様性下痢、腹痛、血便で発症する。Klebsiella oxytocaEscherichia coli が原因菌として指摘されている。内視鏡では横行結腸を中心にびまん性の発赤、びらん、出血がみられ、直腸病変はまれである。原因薬物を中止し、下痢などに対する対症治療だけで速やかに改善する。
鑑別が必要な疾患として、潰瘍性大腸炎、クローン病、虚血性大腸炎、腸管出血性大腸菌感染症、細菌性赤痢、腸結核などがある。

参考文献:
峯 徹哉:腸炎、矢崎義雄編 内科学書第11版、朝倉書店、東京、pp. 956, 2017.

(大草敏史)