公益財団法人 腸内細菌学会/腸内細菌学会 Japan Bifidus Foundation(JBF)/Intestinal Microbiology

腸内細菌学会


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第24回腸内細菌学会学術集会(誌上開催)

第24回腸内細菌学会学術集会の誌上開催について

本年6月11−12日に札幌サンプラザにて開催が予定されておりました第24回腸内細菌学会学術集会を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大のため、誌上開催といたしますことをお知らせ申し上げます。

大変遺憾なことにCOVID-19の流行拡大がやみません。本年3月11日、WHOは本症をパンデミックであると表明し、COVID-19の早期収束の困難さを示しました。世界の感染者は180万人、死亡者は11万2千人を超えております(4/13, 4:00現在、AFP通信統計)。また我が国の感染者は7,460人、死亡者は110人(クルーズ船事例を含む、4/13, 7:00現在、厚労省発表)を示し、4月7日に「新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言」が東京都を含む7都府県にて発令され、COVID-19の勢いはなお衰えず先行きの見えない不安な状況が続いています。

この様な状況で、収束の先が見えない中、学会員、学生、参加者その他関係者の健康を第一に優先すべきであり、学術集会がクラスター感染の場となってはならないことなどを勘案して、私どもは本年6月の学術集会を通常の開催方法により実施することは困難であると判断いたしました。更に延期の可能性について慎重に協議いたしました。先が見通せない現状で、延期時期の選定、会場の予約、演題内容の修正などの困難な問題が多数存在するため、学術集会の延期開催も行わないことを決定いたしました。

第24回腸内細菌学会学術集会(会長:北海道大学、綾部時芳教授:テーマ「腸内細菌と宿主の共生-ライフコースの健康と病気を紐解く」)は腸内細菌学会誌に出版された演題抄録を元にした誌上開催といたします。誌上開催の内容ならびに参加費、協賛金等の扱いを以下のように取り決めましたので、何卒ご了解の程よろしくお願い申し上げます。

1.誌上開催とするもの(研究業績となる)
  • ・海外特別講演(米国南カリフォルニア大学、Andre J Ouellette博士)
  • ・特別講演(東京工業大学、山田 拓司博士)
  • ・受賞講演(東京大学、一戸猛志博士・関西医科大学、赤川翔平博士)
  • ・シンポジウム1「宿主からみた共生・腸内細菌からみた共生」
  • ・シンポジウム2「Developmental Origins of Health and Disease(DOHaD)と腸内細菌」
  • ・一般演題(A, 31題、B, 12題、C, 20題)
  • ・市民公開講座(テーマ「健康になる食事と腸内細菌」)
2.誌上開催としないもの(研究業績とならない)
  • ・ランチョンセミナー
3.一般演題Aを対象とした最優秀発表賞の選考
  • ・最優秀発表賞の選考は行わない。
4.一般演題演者からの参加費徴収について
  • ・一般演題演者から参加費は徴収しない。
5.協賛金の取り扱い
  • 既に振り込まれました協賛金は返金いたしません。誌上開催と事後処理などの費用として有効に使わせていただきます。ご理解・ご協力いただいた企業・団体に深謝申し上げます(学会誌上にリストを記載致しました)。
6.展示・ランチョンセミナー共催費の取り扱い
  • ・費用を徴収することはいたしません。
7.参加費の取り扱い
  • ・既にお振り込みいただいた参加費は返金いたします。振り込み手数料は学会にて負担させていただきます。

このような危機的な状況において、COVID-19によりお亡くなりになられた方々とご家族の皆様への深い哀悼の意を表しますとともに、今現在闘病を続けておられる方々へのお見舞いを述べさせて頂きます。さらに感染リスクが高い最前線で診断、治療、予防などに従事し日夜奮闘を続けておられる医療関係者、それを支えている周囲の方々とそのご家族他、多くの皆様に心よりの感謝を申し上げる次第です。

最後に、安全・安心を最優先にこのような状況下においても、その状況打破に向けての有形・無形の社会貢献として、学術・研究活動に励んでおられる皆様に敬意を表するとともにご自愛下さい。

大会テーマ
『腸内細菌と宿主の共生
―ライフコースの健康と病気を紐解く―』

簡易プログラム演題募集要項ダウンロード

※簡易プログラム内のスケジュールは変更になる場合がございます。
日時 2020年6月11日(木)・12日(金)
会場 札幌サンプラザ
札幌市北区北24条西5丁目
大会長 綾部 時芳(北海道大学)
事前参加費 事前参加登録について PDF
受付期間:2020年2月3日~5月11日(入金終了)
  • 個人会員・特別会員:6,000円
  • 一般:10,000円
  • 学生:1,500円
当日参加費
要旨集 個人会員:4月下旬頃送付予定です。忘れずにお持ち下さい。
一般・学生:無料配布致します。
※数が無くなり次第、配布終了と致します。
※当日販売 2,000円
情報交換会 事前登録参加費:会員・一般 5,000円、学生 2,000円
当日参加:会員・一般 7,000円、学生 3,000円
※情報交換会のみのご参加はできませんのでご了承ください。
一般演題A・B・C募集要項

一般演題A:口頭発表+ポスター発表
一般演題B:口頭発表のみ
一般演題C:ポスター発表のみ
  • ・一般演題Aは、2020年 6月 11日現在で 40歳未満の方を対象とし、同日午後に、ポスター発表も予定しております。
  • ・抄録原稿は下記MS-Wordで作成してください。
    一般演題A・B・C共通 抄録用フォーマット(MS-Word)
  • ・用紙の大きさはA4 1枚とし、上部に演題名・英文タイトル・演者(○をつける)・共同研究者の氏名および所属を明記してください。
  • ・本文の長さは和文1,000文字、または英文550 ワード内とし、「目的、方法、結果、考察」の順で記入してください。会社名、製品名の使用は避け(自社製品は除く)、成分名等にて記載ください。
  • 2020年1 月31 日(金)必着 にて、事務局(E-mail:jbf@ipec-pub.co.jp)まで原稿をお送りください。メール本文には「一般演題Aでの発表希望」など、どの演題希望なのかを必ず明記してください。
  • ・発表方法(ポスターの様式を含める)や時間などは採択後に発表者にご連絡します。なお、演題の採択は学術委員会の審査を経て、大会長が判断いたしますのでご了承ください。

募集は締め切りました。

お問い合わせ 公益財団法人 腸内細菌学会事務局
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨1-24-12
TEL:03-5319-2669 FAX:03-5978-4068
e-mail:jbf(at)ipec-pub.co.jp ※メール送信時は(at)を@に変えてお送りください。

学会スケジュール(予定)

プログラムなど、詳細が決まり次第随時更新いたします。

第1日 6月11日(木)

9:50 ~ 10:00 開会の挨拶
綾部 時芳(北海道大学)
10:00 ~ 12:00 金枝の間一般演題A 1~31
コンサートホール一般演題B 1~11
12:20 ~ 13:20 昼食休憩
13:30 ~ 14:30 海外特別講演(コンサートホール)
Andre J. Ouellette (Department of Pathology & Laboratory Medicine,
Keck School of Medicine of USC, University of Southern California)
“Defensins: Pleiotropic Mediators of Innate Immunity”
14:30 ~ 15:20 特別講演(コンサートホール)
山田 拓司(東京工業大学生命理工学院)
「メタゲノムおよびメタボローム解析によるヒト腸内環境由来大腸がん関連因子の特定」
15:40 ~ 15:50 腸内細菌学会研究奨励賞授賞式(コンサートホール)
15:50 ~ 16:30 受賞講演1
腸内細菌叢によるインフルエンザウイルス特異的免疫応答の制御
一戸猛志(東京大学医科学研究所 感染症国際研究センター )
受賞講演2
分娩様式と栄養方法が新生児の腸内細菌叢に及ぼす影響
赤川翔平(関西医科大学小児科学講座)
16:40 ~ 17:50 一般演題A・C(ポスター発表)1~20
18:00 ~ 19:30 情報交換会(会場:2階玉葉の間)
14:30 ~ 16:30 市民公開講座『健康になる食事と腸内細菌』(金枝の間)

國澤 純(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)
「おなかから考えるあなたの健康未来」

福田 真嗣(慶應義塾大学先端生命科学研究所)
「腸内環境に基づく層別化医療・ヘルスケアがもたらす未来」

吉野 正則(日立北大ラボ,北海道大学COI拠点)
「北海道大学COI “食と健康の達人”:母子に一番やさしいまち」

共催:北海道大学COI「食と健康の達人」拠点

第2日 6月12日(金)

9:30 ~ 12:00

シンポジウム1(コンサートホール)
『宿主からみた共生・腸内細菌からみた共生』

  1. 鈴木 敬一朗(理化学研究所 生命医科学研究センター)
    「IgA 糖鎖による腸内共生細菌の機能制御」
  2. 中村 公則(北海道大学大学院 先端生命科学研究院)
    「Paneth 細胞が担う腸内細菌叢の形成からみた疾患リスク上昇メカニズムの理解」
  3. 辻 典子(産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門)
    「乳酸菌に特有の小腸免疫賦活と抗炎症メカニズム」
  4. 小田巻 俊孝(森永乳業(株)基礎研究所)
    「ビフィズス菌とヒトとの共生」
  5. 平山 和宏(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医公衆衛生学教室)
    「腸内菌叢の変動要因」
  6. 倉島 洋介(千葉大学大学院医学研究院 イノベーション医学)
    「腸内細菌の制御を担う新たな“膵臓”の役割」
12:00 ~ 13:15 昼食休憩
13:15 ~ 15:45

シンポジウム2(コンサートホール)
『Developmental Origins of Health and Disease(DOHaD)と腸内細菌』

  1. 基調講演:山城 雄一郎(順天堂大学大学院プロバイオティクス研究講座)
    「DOHaD における腸内細菌の役割」
  2. 木村 郁夫(東京農工大学大学院農学研究院 代謝機能制御学研究室)
    「短鎖脂肪酸とDOHaD」
  3. 下条 直樹(千葉大学大学院医学研究院 小児病態学)
    「アレルギー疾患と周産期の菌叢」
  4. 松木 隆広((株)ヤクルト本社中央研究所)
    「乳児腸内菌叢の形成とビフィズス菌の定着意義」
  5. 三上 克央(東海大学医学部専門診療学系 精神科学)
    「腸内細菌叢-腸管-脳軸による発達早期の精神活動への影響」
15:50 ~ 16:00 閉会の辞
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